【ボッチ・ザ・サウナ!体験レポ】ぼざろ界隈荒れた理由ってぼっち・ざ・ろっく!の無節操なコラボの悪影響もあるのでは?音楽ライター兼サウナーがガチ調査

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ぼっち・ざ・ろっく!ファンでサウナーのシキだ。けいおん!にハマっていた中学時代はサウナ→水風呂だけのループで外気浴ゼロという、ストロングスタイルでサ活(サウナを楽しむ事)をしていた。今思うと無知とは恐ろしい。(本来の正しいサウナの楽しみ方は以下の動画を参照にしてほしい)

サウナ未経験者は必見だ。

少し前に「ぼざろ界隈」というワードが良くない流れでトレンド入りした。調べると、SNS上の人間関係に激情したぼっち・ざ・ろっく!のファンの一人が、腹いせにグッズを捨てるなどの過激な投稿をしたのが原因だった。

上記の軽い炎上に関連して、グッズおよびコラボに対して私は思うところがある。あまりにもぼっち・ざ・ろっく!はコラボが多過ぎるという問題だ。ロックがテーマの根幹にあるアニメなのに、営利目的の産業資本主義に溺れ過ぎていないだろうか。節操なくコラボを展開していくのは、はたしてロックといえるのだろうか。

萌えアニメという先入観を持つ読者がいるかもしれない。しかし結束バンドはロックバンドだ。ただのアニソンとは違う。楽曲「あのバンド」の音楽性はcinema staffや9mm Parabellum Bulletといった残響系に接近している。

そして、現在は以下のコラボイベント”ボッチ・ザ・サウナ!”が開催中である。

https://twitter.com/thechara_2014/status/1843939472875848027

正直、ぼっち・ざ・ろっく!とサウナとの接点が思いつかない。

まだ楽器店やイヤホンとのコラボは分かる。しかし、ぼっち・ざ・ろっく!のアニメを4周してぼっち・ざ・らじお!も全てチェックしているが、サウナに関してはまるで思い当たるフシがないのだ。ただ単にサウナブームに同作品が便乗しているだけではないのかと懐疑的にならざるを得ない。

前置きが長くなったが、今回私は同イベントがぼっち・ざ・ろっく!のファンだけでなく、サウナーも楽しめる血の通ったコラボイベントなのかどうかを確認すべく参加した。

以下のポイントに当てはまる方はぜひチェックしてほしい。

・ぼっち・ざ・ろっく!が好き、もしくは気になっている
・”ボッチ・ザ・サウナ!”がどんなコラボイベントか詳しく知りたい
・ロック、もしくはサウナが好き
・ぼざろアニメで一番好きなシーンは、最終話の2曲目「星座になれたら」演奏後で演出的にぼっちちゃんの呼吸音だけが強調され、夢が現実になった瞬間を彼女自身が実感しているシーンだというアツいぼざろファン

目次

1.まず”ボッチ・ザ・サウナ!”とは?

現在開催中の”ボッチ・ザ・サウナ!”では、結束バンドの楽曲を大音量のミュージックロウリュで楽しめて、なおかつサウナにちなんだ限定グッズや特典などがゲットできるといったイベントだ。

ミュージックロウリュ:湿度が極めて高くなるサウナ室で、大音量の音楽と熱風を体感できる非日常的なサービスのこと

私が足を運んだのは、東京都は北区にあるCOCOFURO かが浴場。王子駅から徒歩10分ほどの温浴施設だ。

手ぶらで行く場合、大人はサウナ付き入浴のタオルセット込で約1,100円ほどである。(2024年11月7日時点)限定グッズの価格や入手条件は公式サイトを確認してほしい。

ここからはサ活と、コラボイベントの体験レポートをそれぞれ記していく。

注意:私は男性なので、当たり前だが男湯側でのレポートだ。女湯をレポートするには罪を犯すか性転換をしなければならないのだが、残念ながらそこまでのジャーナリズムは無い。

2.サ活の結果:滅多に出ないお腹のあまみが出るレベルでととのった

2023年にリニューアルされたばかりで施設内はどこも清潔感がある。洗い場ではシャワーの水圧がしっかりしていた。入浴施設として当たり前かもしれないが、実は非常に重要。味噌汁に出汁を使うぐらい当たり前だけど重要なことだ。水圧が弱いと体を流すのに時間がかかり、速やかにサウナを楽しめないからである。

曇りづらい鏡を見て、ただ単に施設が新しいから綺麗なだけでなく、掃除や整備が行き届いていると見受けられた。

温かいお風呂は日替わり、ノーマル、電気風呂の3種類。サウナ室は、イメージとしては大学の講義室レベルで大きい。20~30人は入るかと思われる。これだけ大きいとサウナに入るための待機列がなくストレスフリーだ。水風呂も底が深いうえに8人ぐらいは入れるほどのスペースがあった。

サ活としてはサウナ→水風呂→外気浴を3セット回した。ミュージックロウリュの熱風できっちり芯まで温まり、体や意識の感覚がふわっとするまで水風呂に浸かる。そして外気浴で心地よい風を肌で感じる。メインの風の居場所(外気浴スペース)は生憎混んでいたので、1回しかそこで休憩できなかった。

しかし、外気浴の穴場を発見できた。脱衣所の自販機そばで壁際にあるととのいイスである。あの位置であれば空調の効いた快適な環境で、しかも位置的に時計が確認できる。サ活のペース配分を考えられるのだ。

結論、サウナ体験としてはお腹の方にまであまみが出るほど素晴らしいサウナであった。(普段のサ活では手足にしかあまみは出ず、サウナ北欧文化浴泉だと出る)

あまみ:サウナ後に皮膚に現れる赤と白のまだら模様の現象。サウナの効果が存分に発揮されたときに現れるとされており、「ととのった証」として知られている

3.【最重要】”ボッチ・ザ・サウナ!”ミュージックロウリュを満喫する方法

他の施設では不明だが、少なくともCOCOFURO かが浴場では必ず耳、指先、足の裏やつま先を熱から守れる状態で入室すべきだ。ミュージックロウリュでは、室内が想像以上に超高温になる。その点に対する具体策を記載するので、ぜひ参考にしてほしい。

・耳を守るために、サウナハットやタオルで耳を覆う

・足の裏とお尻にサウナマットを敷く(サウナ室前に置かれているビート板のようなサウナマットを2枚利用)

・受付時にタオルを2枚貰えるので、それを十分に絞ってカラカラの状態で両足を包む

・指先を映画『トレイン・スポッティング』のポスターのように脇に挟む

超高温状態の対策をしないと、たちまち体の末端がヒリヒリしてくるので要注意だ。十分に満喫するための対策は、昔のモンハンで火山にクーラードリンクを持っていくぐらい重要である。(今では不要だが)

4.コラボイベントの体験結果:想定外にロックな疑似体験が可能

ミュージックロウリュ中にサウナ室の最下段で座っていると、ライブしている時のような”アツさ”を感じる。

rock_live

この”アツさ”とは、結束バンドのメンバーも味わったであろう、ライブで演奏する際ステージ上の照明に照らされ続ける暑さや、イヤホンの比ではない大音量の音楽を全身で体感している時の高揚感も含めた”アツさ”である。この非日常的でロックな疑似体験を、結束バンドの楽曲で楽しめるのだ。

私は「月並みに輝け」というアップテンポな曲で体験できた。楽曲の持つ疾走感と情熱がミュージックロウリュによって熱とともに全身に伝わる。「暑いけど楽しい!」という一言に尽きるコラボイベントだった。

さらにミュージックロウリュの大きな魅力として、SNSでは事前告知されないボーナストラックがある。実際に現場へ行かないと味わえないサプライズ的な喜びは、体験価値として非常に高い。

ボーナストラックで何の曲が流れたかは公式Xにて投稿される

その日のボーナストラックは、まさかの嵐で「感謝カンゲキ雨嵐」だった。平成音楽ファンとしては選曲までアツい。嵐自体が活動休止中なので、大音量で同楽曲を楽しめる機会がそもそもあまり無いのだ。何より「Love so sweet」でも「A・RA・SHI」でもない、本家のライブにおける重要な位置づけと思われる「感謝カンゲキ雨嵐」を流してくれたのがとても嬉しい。たまたま入った居酒屋のお通しで、おかわりしたいほどの美味い一品が出てくる時ぐらい嬉しかった。

5.気になった点とまとめ

一方で、コラボイベント”ボッチ・ザ・サウナ!”に参加して気になった点を述べていく。

■桶でもいいから外気浴スペースに黄金湯のような足置き場が欲しい

足の裏が冷えすぎてしまうからというサウナーとしての意見だ。より良い外気浴体験のため、これからの季節はさらに足の裏が冷えすぎてしまうので改善してほしい。

■音響機材・環境を良くしてほしい

この点は音楽ファンとしての意見。COCOFURO かが浴場より、系列店の神奈川にあるCOCOFURO たかの湯の方がダイナミックな音響で体の芯までくるようで比較的良かった。音響面が改善されたら音楽ファンもより満足のいくミュージックロウリュが体験できると思われる。

まとめとしては、ぼっち・ざ・ろっく!のファンでサウナ未経験の方や、音楽好きのサウナーにはぜひ参加してほしいコラボイベントであった。非日常的な大音量で結束バンドの音楽を体感できて、ととのえる。つまり、最高の体験ができる。限定グッズを買って退店するだけなのは惜しすぎるので、本稿を参考にしてサウナまで楽しんでもらいたい。

同イベントは11月24日(日)まで開催している。サウナ室で結束バンドのアツい音を聴け。音を。

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この記事を書いた人

シキのアバター シキ ライブハウスとネットカルチャーの狭間に生息中

元音楽WEBメディア出身の編集・ライター。月間約180本のネットニュースを作成し、ライブレポやCDレビューのメディア掲載実績あり。学生時代は通算100本以上ライブを演っていた。音楽を知り、より好きになるきっかけを作りたくて記事を執筆する。中2でホルモンにハマり初音ミクに恋をして、気がつけば15年以上の音楽ジャンキー。面カテゴリーはカロリーメイツ。ラーメンはライフライン。

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