【OWEAK/STOMPIN’ BIRD/CODE AXE】3バンドの共鳴は青空まで響く。悪魔の宴なぞ、つゆ知らず。白昼堂々ブチカマしたメロディックパンク・ライブをレポート【関内BB世代/長崎/横須賀/下北沢/イベント/夏フェス/川崎/スタジオ/アウトドア/逗子/メロディック・サンデー/日曜SUNDAY/三つ子のハードコア百まで/CATCH ALL RECORDS】

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注意:業務の都合上、現場への到着が遅れたことにより長崎・佐世保のCODE AXEを途中からでしか目撃できなかった。彼らのライブレポートが気になる場合は、つづる音楽内にある別の記事で掲載中なので、ぜひそちらを御高覧いただきたい。

肉眼ではアグレッシブなライブが観れた。関内BB世代が佐世保代表のCODE AXE。現在進行中の『The Cave』レコ発ツアーで積み重ねた、バンドとしての鍛錬の成果がひしひしと現場から伝わった。
穏やかな表情に見える。しかし、ステージになると武士よろしく堂々とした風貌となるCODE AXEのフロントマン Yu

長崎は佐世保謹製メロディックハードコア・バンド、CODE AXEのライブへ足を運ぶならココをタップ

ミスタードーナツのもっちゅりんが全然手に入らないシキだ。FACTのツアーチケット並に入手困難なため、食べたことのある読者はグルメレポートもしくはドーナツ代の4,000円をつづる音楽へ恵んでほしい。

お調子者が普段に比べて無口だと心配になる。そんな問題児はごまんといるが、今日の”横浜家系STOMPIN’ BIRD a.k.a. FADの護り神 兼 ハマのベテラン問題児”は、意外にもNO MC気味。そのアドリブ力からはジャズを感じさせる、YASUのユーモア満点なMCが普段より少なく、3人で直向きにSTOMPIN’ BIRDの音楽を鳴らすことに徹していた。

STOMPIN’ BIRDのステージ脇。どこか呆れた表情にも見て取れるYamabe(CODE AXE)

サタニックで大きな何かを得られたのか。それとも今日の企画に対してシンプルに気合いが入っていたのか。2025年6月29日で目撃できたSTOMPIN’ BIRDは、尋常じゃない職人気質を感じさせるパンクロックだった。彼らなりの常勝戦術、悪く言えば”鉄板の立ち回り”を封じて、できる限り最前線でパフォーマンスしていた。つまりは、辻堂のレゲエパンク・バンド SiMよろしく壁を壊していたのである。マンネリ化という己で築き上げた壁を、バンドの全体像から正確に認識したうえで跡も残さず崩壊させる。出張版DEAD POP FESTiVALの濃縮還元でありつつ下北沢営業所(当日限り)といっても過言ではなかった。

従来と比べてみても比較的、変化球のようなセットリストという訳ではない。僭越ながら私は約30本ほど彼らのライブを観ているが、今日が一番だった。30年以上バンドを続けているからこそ演奏がガッツリとハマりつつ、歪みないグルーブ感のあるバンドサウンドには、現在進行形で磨きがかかっている。家系ラーメンというより、前日にラーメン二郎関内店をキメているとしか思えない。それほどのエネルギーと気迫が、TOMが奏でるSGのギターだけでなくHOLY(レペゼン壱壱家)のWiLD RiDEなドラミング、児童福祉において要といえる某保育士のダウンピッキングに現れていた。

まさしく神奈川県代表ロカビリーハードコア・パンクを、スプラトゥーンよろしく縦横無尽にブチまけつつOWEAKへ繋いだ。一瞬、TOMのステージダイブを私は首で支えたが、ストンピンが生み出した現場の熱量とアドレナリンで無事。以下は当日に披露されたセットリストである。

WE ARE THE DEAD GENERATION. MELODICK PUNK FROM TOKYO. いわゆる、フィナーレとしてのOWEAK。ラーメンで例えるとNOFX(ノーエフエックス)でダシを取り、No Use For A Name(ノー・ユース・フォー・ア・ネイム)のメロディック・エッセンスを隠し味として効かした音楽性だった。全体のサウンド像としては天下一品 -鶏がらベースのこってりラーメンが自慢!-が如くコッテリとした重厚感がありつつも、中華そばのスープに浮く、最近見なくなったナルトのような郷愁が感じられる。リスナーへ届けて広げていくというよりも、ダイレクトに喰らわせるタイプのバンド。これだけだと、OWEAKの醍醐味への理解が難しいという読者がいる恐れがあるので、セブンイレブンのG系ラーメンだけで二郎系ラーメンを理解できるといった読者層に向けても念のためレポートする。

ヤミツキになるエクセレント・メロディはもちろん、ドラムによる叩く音のインパクトと轟かせるビートに心を奪われた。当初はパワータイプのように感じられたが、要所要所で技巧が感じられるフレーズが上質なメロディックパンクの中に散りばめられており、音だけでなく視覚的にも華があって痛快であった。

もしも功労賞を授けられる身であればafterbaseを着ていたローディーに対して、その功績を讃えたい。理由としては、機材トラブルの解決がスマートでかつ鮮やかだったからだ。実はOWEAKのライブ中、Babachanによるギターソロが光る曲において、シールドが抜けて音が出ないという致命的なアクシデントが起きてしまっていた。場内は最高潮。誰もが夢中でライブに没頭している中で、肝心のギターが鳴らないということは、牛丼を頼んだのにアタマの牛鍋が乗っていないレベルで大問題だ。

そこを間一髪、足元へ潜り込んだスタッフがすぐさま配線確認→問題の把握→解決策の実行→問題解決→待機場所への退避という所業を一瞬にしてやってのけたのだ。OWEAKというバンドは、最高にカッコよく最強の意味で日本人離れしたメロディック・センスを有しているだけでなく、彼らを支えるスタッフ陣ですらプロフェッショナルが有り余るという、総合力が極めて高いチームであることが判明した。自身の現場における無知蒙昧さを恥じるばかりだった。

帰り道も執筆中の今も、OWEAKを聴いてる。歌とギターのどこか懐かしさを帯びた旋律が、たまらない。冷やし中華よりも先にOWEAKのマイブームが始まったようだ。今年の夏は去年よりも暑くなりそうである。この場を借りて、今日という日に下北沢SHELTERに集っていた全員漏れなく各位の皆様へ、感謝の意を表する。

Grudge RingのTシャツがイカしていた。不勉強ながら同バンドはまだ目撃できていないが、きっと大阪万博よりもヤバい。
もしも私が軽音楽部の男子高校生で今のOWEAKを観ていたのならば、間違いなくレスポールタイプの黒いギターを36回払いローンで買う。
2025年1月の新宿アンチにて開催された企画”モルヒネ”にも存在したSTOMPIN’ BIRDが大好きなナイスガイ。ステージダイブも写真の色漢どおりで鮮やかだった。
どれも粒ぞろいで寿司ざんまいのようなセットリスト(OWEAK)
お陰様で良い日曜日だったのでラ後のケ(献血)※執筆業としてはキャリア初。一滴も飲まないストレートエッジ状態が功を奏した

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【つづる音楽イチオシのイベント】

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【出演】
BACK TO BOYS / carabina / CODE AXE / FIVE STATE DRIVE / FUNNY THINK / THE JAPANESE PRIDE / JasonAndrew / Launcher No.8 / Northrop / OwL / RAINCOVER / Recca / ReVERSE BOYZ / SHE’ll SLEEP / SLACK / Some Life / Stellarleap / STRIKE AGAIN / UNHOLY11 / urei / View From The Soyuz

[FOOD]
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座種/料金前売り オールスタンディング
一般 5,000円(税込)
学割 4,000円(税込)
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一般発売日4/7(月)21:00~
チケット販売Live Pocket:https://t.livepocket.jp/e/chumpfest2025-bb28th
お問い合わせメール:bb@bbstreet.com

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石川町 OTONOBA (読み:オトノバ)

横浜にあるMUSIC BAR OTONOBA

営業時間21時〜6時 定休日:水曜日

TEL:045-319-4528
神奈川県横浜市中区山下町276-2トライアングルビル3階

ランチャーナンバーエイトはいいぞ(ラチェクラ)

CODE AXEもいいぞ(長崎謹製カステラならぬ佐世保謹製メロディックハードコア)

巡音ルカを信じろ

つづる音楽を信じろとは言わないから、音楽を疑わないでほしい

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この記事を書いた人

シキのアバター シキ ライブハウスとネットカルチャーの狭間に生息中

元音楽WEBメディア出身の編集・ライター。月間約180本のネットニュースを作成し、ライブレポやCDレビューのメディア掲載実績あり。学生時代は通算100本以上ライブを演っていた。音楽を知り、より好きになるきっかけを作りたくて記事を執筆する。中2でホルモンにハマり初音ミクに恋をして、気がつけば15年以上の音楽ジャンキー。面カテゴリーはカロリーメイツ。ラーメンはライフライン。

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